お正月前に仏壇を清掃し、仏花やお供えを整えてご先祖様に感謝を伝えましょう。
心を込めた供養は、新しい年を清らかに迎える大切な準備です。
華やかな仏花や丁寧に選んだお供えで仏壇を飾り、家族とともにご先祖様を偲ぶ時間を持ちましょう。穏やかな新年を迎えるために、心を整えるひとときに。
New year decorations
お正月のお仏壇には
御霊供膳や鏡餅などで
豪華に飾りつけます
- 打敷
正月時にも法事と同様に荘厳具を使いお仏壇を飾り付けます。その際に使われる卓に飾る金欄の布のことを打敷と言います。 打敷は宗派により形が変わります。浄土真宗は逆三角形の打敷、その他の宗派は四角の打敷が使われます。
- 五供
お仏壇のお供えの基本として「五供(香・花・灯・浄水・飮食)」を普段からしますが、お正月は普段よりも少し豪華にされるのがよいでしょう。
線香であれば普段より少し高価な物を使ったり、花を定番の菊に若松や若竹、梅、千両、南天、水仙、椿などを足すとよりお正月らしくなります。ろうそくは朱ろうそくや蒔絵をあしらった絵ろうそくを使うと華やかになります。
お盆や法事の際にお供えする御霊供膳をお供えするのもよいでしょう。御霊供膳は、ご飯・香の物・和物・煮物・汁物の5つで構成されている精進料理の事です。 - 鏡餅
お正月につきものの鏡餅は重要なお供え物です。お仏壇の上段の左右に置いてお供えします。
お餅は高月に折った半紙を引きお供えします。ただし浄土真宗では供花・供笥(くげ)を使いお供えします。
Timing to decorate
飾り付けるタイミングは
- 正月飾りはいつから飾るべき?
お正月に向けて準備を始める時期として「正月事始め(しょうがつことはじめ)」という言葉があります。正月事始めは、地域によって異なりますが、一般的には12月13日から行うのが伝統的とされています。この日は「すす払い」といわれる掃除をして家を清め、年神様を迎える準備を始める日とされています。
- しめ飾りを飾るタイミングは?
しめ飾りは年神様をお迎えするための重要な正月飾りです。正月事始めである12月13日以降に飾るのが一般的ですが、12月29日と31日を避けることが大切です。
12月29日:語呂合わせで「二重苦」とされ縁起が良くないとされています。
12月31日:一夜飾りとなり、「準備不足」と見なされるため避けましょう。
大切なのは、気持ちを込めて仏壇の掃除と飾りつけを行い、ご先祖様への感謝の気持ちを伝えることです。
こうした丁寧な準備が、新しい年の幸福を招く一助となります。