「盆提灯」について知りたいこと〜選び方や飾り方など〜

お盆は、ご先祖様の霊が家族の元へ帰ってきて共に過ごし、戻っていくと言われます。ご先祖様を迎える際に提灯を目印にお戻りになる迎え火としての役割があります。
お世話になった故人さまの冥福を祈り、感謝の気持ちを表すものでもあるのです。

Types of bonchouchin

盆提灯の種類

大きく分けると、吊り下げタイプと、置き型タイプの2つに分けられます。 吊り下げタイプには、円筒形の長細い形をした「住吉」、丸い球状の火袋で手坂と下輪に房を付けるのが特徴の「御殿丸」、壺の形をした御所提灯とも呼ばれる「壺型」があります。
置き型タイプには足が3本あり、提灯の上部に雲手が付いた「大内行灯」、電球の熱で回転する「回行灯」、雛人形のぼんぼりに似た小さな形のものを「霊前灯」、円筒形の火袋を現代的なスタイルに仕上げた「愁霊燈」などがあります。
この他にも洋室にも合うモダンなタイプや蓮の華を模した霊前灯の蓮華灯などもあります。

吊り下げタイプ

置き型タイプ

その他

How to choose a bonchouchin

盆提灯の選び方

盆提灯は宗派による違いはありませんので、形や柄の好みやご予算に合わせてお選びいただけます。
ただし、故人様が亡くなられてから初めてお迎えす新盆(初盆)の時は「白紋天」と呼ばれる白提灯でお迎えをします。

盆提灯の選び方

Time to decorate

盆提灯を飾る時期

一般的には13日から飾り17日まで飾り、17日中に片付けてしまう事が多いです。地域の風習や宗派によってどのようにお迎えするか異なる場合もあります。
盆提灯はご先祖様を敬い偲ぶ気持ちを表したものなので、この期間より長く設置しても問題はありません。

飾る時期

How to decorate

盆提灯の飾り方

仏間や盆飾りのある部屋や仏棚の前、仏壇の前に置いたお供え物の周りに一対にになるように飾るのが一般的です。モダンな物も増えてきておりますので、お盆期間以外でもそのままインテリアとして使える増えております。

飾り方

精霊棚(盆棚)を設置する際の仏壇は?

仏壇から位牌や仏具などを取り出し、仏壇の扉は閉め、お仏壇の前に精霊棚を組み立て設置します。(宗派により異なる場合もあります。)

精霊棚(盆棚)の組み立て方

  1. 精霊棚(盆棚)を組み立てます。精霊棚(盆棚)の代わりに経机でも大丈夫です。精霊棚の上に真菰(まこも)を引いて祭壇を作ります。(真菰とは植物でできたゴザのことです)
  2. 精霊棚の四隅の角に葉のついた竹笹を立てます。
  3. 竹の上部にしめ縄を張ります。(しめ縄を張ることで結界を作ります。)四隅のしめ縄の奥側(仏壇側)にほおずきや素麺、昆布をしめ縄に吊るします。
  4. 精霊棚の両脇、仏壇に盆提灯を飾り、故人さまをお迎えします。

精霊棚(盆棚)の飾り付け方

精霊棚が出来上がったら、そこにお位牌を安置し、その周りにお供え物で飾り付けていきます。

  1. 位牌は精霊棚の中央に安置します。段がある場合は最上段の中央に安置します。
  2. 位牌の前に仏飯・茶・水などの精進料理を置きます。
  3. 精霊棚の手前側に花立、香炉、ローソク立て、おりんを置きます。
  4. 以下のお供え物は棚の空いているスペースに飾ります。
    • 仏花(盆花)はトゲなどのない桔梗やハギなどの花を飾ります。
    • 水の子と言われる茄子やきゅうりを”サイの目”に刻み、洗ったお米を混ぜ、水に張った器に盛ります。その際に使われる水は仏前に供養する水「閼伽(あか)水」を使うと言われます。(地方によっては蓮の葉の上に盛ります。)
    • 「閼伽(あか)水」は精霊花であるミソハギを水に張った器(蓮の葉の上)に入れて作ります。その閼伽水を水の子に毎日ふりかけます。
    • 百味五果(ひゃくみごか)と呼ばれる夏の野菜や果物を飾ります。
    • なすの牛・きゅうりの馬(精霊馬)を飾ります。こちらはなすときゅうりに棒を4本刺し、足に見立てます。故人様やご先祖様を送り向かいするための乗り物とされています。

精進料理の飾り方

精進料理には霊供膳(れいぐぜん)・仏膳(ぶつぜん)・供養膳(くようぜん)と呼ばれる精進料理に使うお膳を使います。お膳に5つの器に料理をのせお供えします。

  1. 親碗(おやわん) ご飯を盛り付け、お膳の左下に飾ります。
  2. 汁椀(しるわん) お味噌汁やお吸い物を入れて、お膳の右下に飾ります。
  3. 平椀(ひらわん) 煮物を盛り付け、お膳の左上に飾ります。
  4. 壺椀(つぼわん) おひたしや酢の物、胡麻和えを入れ、お膳の右上に飾ります。
  5. 高坏(たかつき) 漬物など、香の物を入れ、お膳の中央に飾ります。

霊供膳は仏様に食べていただくので親碗、汁椀の置いてる側を仏壇と向き合うように置きます。

お盆の時に飾る3種類のお団子

五供(香・花・灯・浄水・飮食)と共にお団子はお盆を代表するお供え物です。地域により差はありますが、日にちにより3種類のお団子をお供えします。

  1. お迎え団子 お盆の初日13日に故人様やご先祖様を送り向かいするためにお供えするお団子。
  2. 落ちつき団子(お供え団子) 故人様やご先祖様が滞在している間(中日)にお供えします。
  3. 送り団子 盆明け16日に故人様やご先祖様にお供えするお団子です。

First time honoring during obon

新盆(初盆)

故人様が亡くなられてから初めてお迎えするお盆のことを「新盆(初盆)」と言います。
四十九日後の初めてのお盆に「新盆(初盆)」を行います。四十九日前にお盆が訪れる場合は初盆は翌年に行うのが一般的です。
初盆は故人様が初めて帰ってこられる一度きりの機会ですので、通常のお盆より丁寧で華やかに、ご親族や知人、友人など大勢でお迎い行いたい行事です。

新盆(初盆)

新盆(初盆)セット・その他

White Monten

新盆(初盆)の時にだけに使用する「白紋天」

初めて訪れる故人様が迷わないように新盆(初盆)の時にだけに使用する「白紋天」と呼ばれる白提灯を軒先や仏間に吊るします。

新盆(初盆)の時にだけに使用する「白紋天」
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